Q:セブの印象はいかがですか?
A:この十年間を振り返りますとスリランカ、シンガポール、東京に各3年いました。私はこの赤道に近い暖かい国々の空気がすきです。日本には四季(春夏秋冬)がありますが、私は、寒い冬が嫌いです。しかし、これらの国には寒い冬がなく、季節は3つです。それは”Hot Hotter Hottest”!。
Q:日本でのセブのイメージと実際住んでみての違いは、どうですか?
A:実際のセブの街中や自宅での生活はリゾート気分とはだいぶかけ離れていますね。しかし、当地に来るまではガイドブックで、大分セブの先入観念つまり、美しい白浜の海岸等の印象を植え付けられていました。単身赴任中の現在、私の大きな課題の一つが、この雑然としたセブ市内の現実を日本に残留の家内(依然としてリゾートガイドブックのイメージを抱いているはず)にどう伝えるか。とりあえずは、少なくとも自宅アパートの目の前に白浜の海がないことだけは最近やっと伝えたところです。 フィリピン人のホスピタリティの高さはアメリカ駐在時代やドバイを含む中東諸国の旅行時に感じていましたが、セブのショッピングモールの店員さんの愛想が無いのには驚きました。これは教育の問題でしょうね。シンガポールは日本式を見習い、国を挙げてサービスの向上や指導を徹底しています。当地でもこのサービス精神に目覚めれば、フィリピン人本来の明るい素質が活かされ、もっと素晴らしい国になると思います。
Q:任期の間にしてみたいことはありますか?
A:領事としては当然、領事業務を通じて少しでも在留邦人の皆様のお役にたてればと考えております。 個人的には先のアジア在勤地においても強い印象をもちましたが、アジアに於ける先の戦争と日本人との関わりを改めて考えてみたいと思っています。歴史事実を学び、そして忘れずに、次世代に伝えることが大切だと思います。その意味で着任後すぐにセブ市内にある3カ所の戦争関連慰霊碑を訪れてみました。
Q:セブで行われている活動で興味のあることなど
A:まだ、個人的にはこれといった活動はしていませんが、日本人商工会議所、日本人会、補習授業校などの定例行事等を通じ、皆様との接点を広げていきたいと考えておりますので、是非、お仲間に入れてください。
Q:セブ在住日本人へのメッセージをお願いします
A:領事の仕事は、所詮、行政事務の延長で、法律や規則で出来ること、出来ないことがあります。しかし、お困りのことがあれば、当事務所が皆様にとって第一義的な相談と問題解決の架け橋の場所になれるよう努めてまいりますので、お気軽にお立ち寄りください。ご一緒に解決向けて考えましょう。
2009年7-8月号 掲載